アキレス腱断裂
原因
アキレス腱断裂とは、30〜40代以降の中高年以降の男性成人に多く発症し、主な原因は、老化に伴いアキレス腱の水分の含有量が減少しアキレス腱の柔軟性が失われ弱くなることが上げられます。スポーツアスリートが30代を過ぎると急激に故障が多くなる原因もこの柔軟性の低下が関係していると思われます。
しかし、柔軟性のある人でも、オーバーユース(使いすぎ)によりアキレス腱組織に小さな部分断裂があり、激しい運動をきっかけに突然、アキレス腱を断裂してしまうこともあります。
症状
アキレス腱断裂時には「ふくらはぎを後ろから蹴られた」などの感覚を感じることが多く、「バチッ」や「プツッ」という音を自覚することもあります。断裂の瞬間は足に激しい痛みがあり、歩けなくなりますが、症状によってはしばらくすると痛みが軽くなり、歩行可能になることも少なくありません。但し、歩いてもどこかぎこちなく、つま先立ちが出来なくなります。
治療
症状やご本人の希望に応じて、保存療法と手術療法があます。
保存療法はギプスで固定し、数週間後にリハビリを開始します。
手術療法ではアキレス腱の縫合手術後、ギプス固定で固定し、数週間後にリハビリを開始します。
手術治療のほうが再断裂の可能性が低いため、特にスポーツ選手の場合は、手術が選択されることが多いです。しかし、入院が必要なため、一般の人の場合は、保存療法を選択される方も多くいます。以前は保存療法を行った場合には、再断裂する可能性が高いとされていましたが、状態の管理を定期的にしていけば、保存療法でも再断裂を減らすことは可能です。
外反母趾
原因
外反母趾とは、母趾が変形し、小趾の方へつけ根から「く」の字に15度以上曲がっている状態をいいます。
爪先部分が細いヒールを履いている女性に多い症状ですが、子供や男性が外反母趾になることも少なくありません。
靴以外の原因としては、歩行バランスや身体の姿勢の悪さ、遺伝なども考えられます。
症状
外反母趾の症状で一番多いのが、靴を履いた時の違和感です。
痛みは、初期は、ときどき痛みが走る程度で靴を脱げば解消されます。しかし、進行すると、靴を履いていないときや立っているだけでも痛みが走り、痛みの場所も第二趾、第三趾にも広がります。
治療
まずは、足に負担をかけないことが大切です。
症状がまだ軽いうちに足にあった靴を履くなどして足の負担を軽減します。
痛みがある場合は消炎鎮痛剤の使用、母指のストレッチ、外反母趾用の足底板を作成し、使用します。重症の場合は手術が必要となることもあります。