Lifekinetikはホルスト・ルッツ氏によって開発されたメソッドであり、「慣れていないこと」を練習していく方法「ブレインフロー法」をさらに発展させ、脳を活性化する手法として開発されました。コーディネーショントレーニングは、さまざまな情報を目や耳など五感で察知し、脳がそれを瞬時に、認識、処理、判断して、具体的に筋肉を動かすといった一連の動作をスムーズに行う能力を高めるものです。
①定位
絶え間なく、動いている味方、相手、ボール並びにゴールあるいはネットとの関係で、自分の身体の位置を時間的・空間的に正確に決める(情報処理)能力
②変換
プレーが経過している最中に(例えば相手をかわしているとき)、突然知覚した、あるいは予測した状況の変化に対して、動作を切り替える(予測、先取り)能力
③リズム
リズムを作ったり、まねしたり、さらには決定的にタイミングをつかむ能力
④反応
予期された信号、あるいは予測しなかった情報(例えばそれたボール)に対して素早く合う目的に動く能力
⑤バランス
空間や移動中における身体バランスを維持し崩れを素早く回復する能力
⑥連結
タイミングを合わせ、程よい加減で緻密な行為をするために、身体の各部位を正確に、無駄なく同調させる(コンビネーション)能力 ※ライフキネティック
⑦識別
ボール操作や、個々の技術・戦術的行為を空間的・時間的かつダイナミックにつなぎ合わせる能力
※ライフキネティック
ライフキネティックはコーディネーショントレーニングの連結や識別の部分にあたるところに当てはまると思います。
では、簡単なコーディネーショントレーニングをやっていきましょう。
①椅子に座り、右手は腿をトントンリズムよくたたきます。
②左手は右手と同じリズムで腿をさすります。
③自分のタイミングもしくは声がけしてもらい、そのタイミングで左右の手の動作を入れ替えてみましょう。※右手は腿をさすり、左手はとんとんたたきます。
うまくできたでしょうか?できなかった方は何度かチャレンジしてみてください。
続いてやっていきましょう
①まず、ボールか何か小さな丸いものを両手に一つずつ持ってください。
➁ボールをまっすぐ20センチメートルほど上方へあげます。
⓷ボールが上に上がっている間に腕を交差します(※2回目からは左腕を上で交差させたら、次は右腕を上にするように、毎回上下を入れ替えます)
④交差したままの状態でボールを手でつかみます。
⑤腕を交差した状態でまっすぐボールを上方へ上げます
⑥ボールが上がっている間に腕の交差をほどき、その状態でボールを手でつかみます。
⑦ ➁~⑥これを何回か繰り返してみましょう。
いかがだったでしょうか? うまくできましたか?
腕の交差を忘れてしまったり、ボールをうまく上げられなかったり、ボールをうまくつかめなかったりしませんでしたか?
うまくできればとても素晴らしいです。
うまくできなくても、試してみることがとても脳にはいい影響になるのでぜひトライしてみてください。
今回、二つの簡単なエクササイズをご紹介しましたが、これは、一例です。
運動には様々な要素が絡み合っているので、トレーニングの幅は無限大です。
健康で元気な生活を行うために、様々な運動に是非挑戦してみてください。