こんにちは、アスレティックトレーナーの井澤です。
今回は熱中症予防に大事な3つの事をお話ししていきます。
① こまめな水分補給
こまめに水分補給はできていますか?質問すると「摂れている」とよく答えがかえってきます。はたして本当に摂れているでしょうか?体温調節のため発汗する時に水分はとても重要です。高齢者では筋量が減り体の中に水分が溜め込めなくなってきます。幼児では地表から身体が近いため、発熱しやすくなっています。こまめな水分補給を心掛けましょう。
※ワンポイント…尿の色でも水分の摂取具合が簡易的に確認できます。黄色が濃いと水分が不足気味かもしれません。
② ミネラル摂取
ミネラルは摂取できていますか?塩をなめている、塩分を摂るようにしていると聞こえてきそうです。身体の水分を調節するうえで特に重要になってくるのが、ナトリウム、カリウム、マグネシウムの3つです。発汗によりナトリウム、マグネシウムが失われます。カリウムは余分な水分を調節してくれる役割があります。熱中症予防のためミネラル不足にも気をつけましょう。ちなみに、水ばかり飲んでミネラルが不足すると「水中毒」になる場合があります。
※ワンポイント…昔からスイカに塩、キュウリに塩と食べることがありました。ウリ科のスイカやキュウリにはカリウムが多く含まれます。水分、ナトリウム、カリウムとうまくとれます。昔の人はこうして熱中症から身を護っていたのでしょうか?
③ 暑熱馴化
暑さに慣れましょう。夏は暑くて外に出ることが嫌で一日中クーラーの効いた部屋で過ごすこともあるかもしれません。しかし、外に出ずに急に外で活動したり、涼しいところから暑いところにでたりすることで身体が変化に耐えられないことがあります。変化がうまくいかないと体温調節のための発汗がうまくいかず、体温調節が難しくなることになります。日頃より外気に触れておくことで身体が暑さになれるようにしておきましょう。
※ワンポイント…室内にいても熱中症になる事があります。西側の部屋では昼間に溜め込んだ熱が夜室内にはきだされることがあります。電気代がもったいないなどありますが夜寝る時もクーラーに頼った方がいいかもしれません。
最後に、熱中症は命に係わる病気です。コロナ禍におけるマスクの着用、ステイホームによる外出機会の減少など熱中症になりやすい環境にもなっています。熱中症予防をしたうえで、万が一めまいやけいれん、頭痛など症状が出た場合には早めに病院にかかりましょう。