こんにちは。鍼灸師の脇谷です。
本格的な寒さが続き、冷え性の方にとっては一年で最もつらい時期かと思います。
そこで今回は自宅でできる冷え性対策「部分温冷浴」をご紹介します。
〇温冷浴とは
その名の通りお湯と冷水に交互に浸かることで
・疲労回復
・自律神経の調整 など
普通の温浴のみとは異なる健康効果が得られるというものです。
温冷交代浴などとも呼ばれています。
ではなぜ、冷水と交互に入るだけでこの様な効果が得られるのでしょうか。
〇温冷刺激で自律神経に働きかける
➀まずお湯に浸かると温熱効果で筋肉は緩み、血管は拡張します。
➁次に冷水に浸かると逆に筋肉と血管が収縮します。
いずれも自律神経の働きによるもので、
➀はリラックスを司る「副交感神経」の働き
➁は緊張を司る「交感神経」の働きとなります。
このように血管の拡張と収縮を繰り返すことでポンプ作用が働き、
末梢の血行が改善されて、全身の血行も良くなります。
〇手足の末端は重要なツボだらけ
手首・足首から指先までは全身に影響を与える重要なツボがたくさん存在します。
特に指先は自律神経系に強く影響を与えるため、その働きを活発にします。
鍼灸師の視点から見ても理にかなった健康法であると言えます。
〇「全身」の温冷浴は注意が必要
ここまでメリットを挙げてきましたが、注意点もあります。
全身の温冷浴は全身の血管が収縮するため、心臓への負担が大きいという点です。
冬場は浴室の寒暖差による死亡事故が多いため、特に注意が必要です。
〇「部分」温冷浴のすすめ
そこでおすすめなのが、冷やす部位を手首・足首から先のみにする「部分」温冷浴です。
これにより身体への負担を減らして無理なく行えます。
加えて重要なツボが多い手先足先への刺激により、充分な効果も期待できます。
【部分温冷浴】
➀42℃程度のお湯に1〜2分、全身で浸かる
②冷水を手首・足首から先に30秒程度掛ける
※水が冷た過ぎる場合は、無理のない温度に調整する
➂上記➀②を最低3回、出来れば5回繰り返す
※最後は必ず②で終わる
冷え性などでお困りの方は、ぜひ試してみて下さい!
※下記に当てはまる方は控えてください
・重度の高血圧
・重度の心臓疾患・循環器疾患
・ケガや体調不良
・アルコール摂取時
・食後 一時間以内 など